2013年7月24日 (水)

とりま2

 ブログを移転することにしてみました。とりあえず4月1日分から試運転中です。

http://otoriman.hatenablog.com/

 上京旅行の遊び相手は引き続き募集中ですのでよろしくお願いいたします。

2013年7月21日 (日)

とりま

 恒例の上京旅行、8月8日~13日の5泊6日で固まりそうです。夜のご予定、飲んだりマージャンしたりカラオケ行ったり、なんて付き合って下さる方、ツイッターかメールでお知らせください。宜しくお願いいたします。

 後、ブログですけれども、そう遠くない内にお引越しをしようと考えています。その際はこちらでお知らせいたしますので、しばしお待ちを。

2013年6月10日 (月)

美貌の都

 半年遅れの日記を書いているため、「どうしてそんなに昔の事が覚えていられるんですか?」と聞かれることがありますが、それは勿論備忘録があるからでして。私のUSBメモリの中に「日記」というタイトルで保存されているメモ帳、そこに毎日の夕食(場所と内容)と、その日の読了本のタイトルとを入れているのです。夕食と本とを覚えていれば、その日何があったかは大抵思い出せます。リアルタイムの細かいネタは、鍵アカながらTwitterでも書いてますし。

 で、ですよ。私この間、その半年分の備忘録であるところのUSBメモリを無くしかけまして。はい、そうですよ、お酒が原因です。玄関前でタクシーを降りて家にインするその途中の道に何故かUSBを落としたのを酔っ払ってたからか気づかずに、次の日家の中でバタバタ探したけれども見つからないのにまだまだ探す気ですかそれよりちょっと散歩でもして気分を落ち着かせませんかと家出て3分の道ばたで発見してあぁ昨夜雨が降らなくて良かったねUSBには傘がない。

 自分で自分が信じられないので、備忘録は無くしようのない形にする。というわけで、この日記用の備忘録という名目でTwitterアカウントを作ってしまいました。見たがる人は少ないだろうから逆に公開アカウント。@otoriman_hobbyで、読んだ本、聴いたCDをメモメモしていきます。って、そのせいで逆に日記の更新が更に滞ったりね。

2012年12月31日 (月)

今も聞こえる ヨイトマケの唄

 平成24年の最終日。

 昨日の夜壊れて閉まらなくなった家のドアは、業者が来るのが昼過ぎになるということでそれまで鍵が掛からない状態。不用心ではありますが、鍵を開けっ放しにした状態で午前中は学校に出向いて仕事。
 ドアの修理自体は数分で終了、壊れた原因は結局はっきりせず。ですが、これできちんと鍵が掛かるようになり、安心して小倉に帰省出来ます。

 高速バスで帰省、車内ではず~っとゲーム。さすが年末帰省、考えられる最もだらけた時間の潰し方。夕食は鍋と年越し蕎麦で、「笑ってはいけない」を録画しながら紅白を観る。実家帰省中は休肝日(唯一の家族である母君が飲まれないので、私が飲んでも仕方がない)、かつテレビ三昧(K市の家は地デジ難民)。多分、昨年の12月31日と全く同じことをしている筈。
 唯一の後悔は、紅白を録画して「笑ってはいけない」を観ればよかったということだけ。

 「紅白歌合戦」は、最初に大階段から出演者が順に下りてくるシーンで大体分かります。去年はユーミンがきちんと仕事をしていましたが、今年は美輪明宏が関ジャニ∞のエスコートを受けて登場という形でがっちり仕事をしていていきなり嬉しい。
 さて、美輪様が全部を持っていったと言っても過言でない「紅白」。YouTubeで「ヨイトマケ」歌唱シーンを度々観ていたのでパフォーマンスの内容は予想がつき、それが「紅白」生放送でどのようなインパクトをもって迎えられるかというのが一番の関心事でしたが、予想以上の迫力と反響(がっ様の「人外」の評が最も端的)。暗闇の中に響いた三度目の「エンヤコラ」が歴史。

 さて、勿論最大の見せ場は「ヨイトマケ」歌唱シーンでしたけれども(美輪様以外では、初出場の関ジャニ∞が良かった。やっぱり叩き上げは違いますね)、それ以前に一つ面白いシーンがあって。
 「紅白」の副音声では、客席に座ったテリー伊藤が舞台を観ながら感想を垂れ流すという大して面白くない(と思うよ)企画物が流れているんですが、流石美輪様はここでも輝いた。
 副音声に呼び出された美輪様、テリー伊藤に「紅白はどうですか?」と聞かれたのに答えて曰く「消化不良を起こしますね」と「ど」がつく勢いでバッサリ。その直後、主音声の中継が副音声ブースに入って主・副音声が合流し、アナウンサーが美輪様に「紅白はどうですか?」と再び問うた。ら、美輪様答えて曰く「こんなてんこ盛り、世界中探してもどこにもありませんよ」と。
 主音声だけを聞いている善男善女は、まさかこれが番組批判文脈だとは思いも寄らなかったはず。まっぴぃに即メールで教えたら、「美輪様が生放送で叙述トリックを仕掛けた!」と大喜びなさっておりました。
 間違いなく紅白史上に残る(最高なのかどうかは全ての回を観ているわけではないので分かりません)歌唱でしたが、美輪様の素晴らしい所は、特別出場枠ではなくてきちんと「白組」で出て歌以外の仕事をしたという点にあるのだと思います。
 ただ、「ヨイトマケの唄」(作詞作曲・美輪明宏)のテロップには違和感。「卒業写真」(作詞作曲・松任谷由実)というのと同じですね。

 日付が変わる前に就寝。

 さて、平成24年の文化経験(漫画・書籍・CD)総まとめ、毎年毎年やってるベスト5列挙。5作品は作者(歌手)名の50音順で。

 まずはCDを5枚。
 A.新居昭乃「Blue Planet」
 B.おおたか静流「IKOR」
 C.ペギー葉山「ペギー葉山のみんなのうた」
 D.松任谷由実「日本の恋と、ユーミンと。」
 E.moumoon「15 Doors」
 基本的に今年発売のものを選ぶべきなのですが、Eだけは例外。お試しのつもりで買ってみたらとても良かった(「Sunshine girl」の耳馴染みの良さは今年聴いた中でも抜群)。新居昭乃ファンの私に合ったアーティストなんでしょうね(その新居さんのA、何と「ミュージックマガジン」の今年のベスト10に選ばれていました)。個人的な思い入れが強いから我ながら話半分の記述になりますが、コンセプトアルバムとしての完成度も高いCは、最新曲の「とんとんとん」の出来が最も素晴らしい点が何より凄い(これは絵付きで観てみたいなぁ)。ベストアルバムとしては個人的に大いに不満はありますがそれでも曲がいいんだからしょうがないD。おおたかさんのBは「Lovetune」以来の感動、声の力。
 一曲というなら中島みゆきさんの「オリエンタル・ヴォイス」を聴いた回数が一番多いかな(百回や二百回ではきかない)。後、桑田佳祐・松任谷由実・山下達郎のベストアルバムが大体同じ程度の売り上げ枚数だったというのは示唆的ですね(厳密に言えば、発売前の大方の予想通り、桑田≧松任谷>山下、という順番)

 今年発売の活字書籍を5冊。
 A.内田樹・高橋源一郎「どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?」
 B.幸田文「幸田文対話(上)」
 C.町田智浩「教科書に載ってないUSA語録」
 D.松任谷由実「THE YUMING」
 E.横田増生「評伝 ナンシー関」
 正直、今年発売の本についてはあまり良いものに出会えず読書力・選書力の低下を恥じるばかり。A・Bはともに対話集、前者は地デジ難民がホットトピックを知りつつ知的刺激を味わうため、後者は良き感性と言葉に触れるため。Cを読めばアメリカが分かる、のかどうかは分かりませんが、他文化との対峙の仕方の一例として学べることは多いと思う。Dは名言集として。Eは、テレビ文化に思い入れのない(であろう)筆者によるナンシー評伝という企画の、良い面と悪い面との何れもが強く出ている評価の難しい本。

 一昨年以前発売の活字書籍を5冊。
 A.桐生悠々「畜生道の地球」
 B.なだいなだ「いじめについて」
 C.葉室麟「蜩ノ記」
 D.矢野誠一「昭和の藝人 千夜一夜」
 E.山田風太郎「人間臨終図巻(4)」
 Aは今年最大の収穫、理性人の矜恃。Bは取り上げられている事象はやや古いものの内容は普遍的で良。Cは山本周五郎に引き続いて時代小説にのめり込まされた秀作(「お手本作品」の誹りはこの作者にずっとつきまとうでしょうが)。Dは枕本として最高、中山千夏の手になる同様の本が今年発売になりましたが買ったまままだ読んでいません。Eは長寿の人々の死に際一覧、野上弥生子がとにかく素晴らしい。

 今年発売の漫画を5冊。
 A.赤塚不二夫「泣けるアカツカ」
 B.いしいひさいち「文藝別冊 総特集いしいひさいち」
 C.杉基イクラ「ナナマルサンバツ」
 D.長崎ライチ「ふうらい姉妹」
 E.もち「ケモノキングダム」
 Cは(クイ研出身の思い入れを無視しても)どんどん良くなっている。それ以外の4冊は全部ギャグマンガですね。A、各作品の素晴らしさ、作者の教養。B、本人書き下ろしの架空インタビューが秀逸。編集者の素晴らしい仕事。D、最近ウチのクラスで出回ってたから、漸く認知され始めたってことですね。E、この作者の台詞回しは結構気が利いてて好き(頭で作ってるんですけれども、それが好みなんです)。
 これまで取り上げたことのない作品を挙げるというのが基本なので挙げていませんが、実際にはよしながふみ「きのう何食べた?」の展開、そして何より久米田康治「さよなら絶望先生」の見事としか言いようのない最終巻、この2つが抜きんでてトップです。また、年末に買ってまだ読んでいない萩尾望都の選集を読んでたら上に食い込んだはず。

2012年12月30日 (日)

最後から二番目の恋

 昨日は終電の時間まで飲んでたような気がするけれども、始発に乗らないとK市に帰れない(時間の新幹線切符しか取れなかった)ので、3時前に起床してホテルで帰りの準備と入浴、少しだけ読書。暗い内にホテルを出て山手線始発(だったかな)で池袋→品川。お土産を幾つか買って、新幹線の中では3時間爆睡。後は適当に読書やらCDやら。昼過ぎにK市に着いた時にはあらかた体力が回復していたので、思い切ってそのまま学校に行って職員室(無人)で一人お仕事をしこしこと。夜は12月30日恒例「もりき」忘年会に繰り出して、マスター一家へのお土産を渡したあとはひたっすらお酒を飲む。明日からの実家帰省では母君に合わせてお酒は一滴も飲まない(私は盆と正月のみお酒を飲まないのです)ので、これが休肝三連チャン前の飲みおさめじゃ、の勢いで。で、家に帰って玄関ドアを開けて、閉めた後に違和感……閉まらない。「家に帰って玄関ドアを開けて」と「閉めた後に」に挟まれた「、」の間にドアが妙な曲がり方をしたとしか考えられないんですけれどもさんに引っかかって閉まらない。で、ど酔っぱの頭で考えるのも面倒臭いしドアが閉まらないだけで家に入ることは出来るので、ドアが閉まりきらない状態を放置して家に入りそのまま失神するように就寝。

2012年12月29日 (土)

ガラスのメモリーズ

 朝イチで新宿、映画館が開くのを待っている間は近くの喫茶店でモーニングコーヒー読書。新宿K'sシネマにて公開中の目的映画は、まっぴぃ一押し「ニッポンの、みせものやさん」。私も一度だけ花園神社で観たことがある日本最後の見世物興行一座・大寅一家に密着取材の奥谷洋一郎監督、終了後にはこの年若い監督との質疑応答まであったこのこぢんまり観賞、いやしかし面白いものでした。伝統が強く意識されるのはそれが危機に瀕している、もう少し言えば消えゆく時だけですが、その消えゆく残像に口紅を引く作業を10年もかけて丹念に行った監督に垂頭。

 新宿から電車移動は本郷三丁目、何と二号店まで出す人気店になっていた「瀬佐味亭」にてパーコータンタン麺を食す。その後、歩いて大手町に出て古本散策。掘り出し物はなかったけれども、この店に入ったらもしかしたら内山節某絶版本が、この店には伊東俊太郎某絶版本が、この店には清岡卓行某絶版本が……と6軒入った店で3冊(内山・伊東・清岡)当たりを引いたのがドヤ顔で日記に書くくらい嬉しい。

 池袋に戻って今年最後のジュンク堂、の後はオツカル様・ガッ様と安酒居酒屋飲み会。「90年代三大メモリーズ」とか、ここにも書けない18禁話とかで大いに盛り上がった夜(がっ様が結婚してるってのが本当に信じられない。いっそ子供とか2、3人いたりしてね)。

 健康就寝。

2012年12月28日 (金)

リアル 君もすぐに体験!

 56回生3人と徹マン。Yくんに言われる。「Nは、本当に麻雀が好きで、確率とか計算しながら一生懸命やってるんだから、いい加減にやってると失礼になるよ」
 分かってますよ、もっと真面目にやんなさいよ、ってことでしょ。いくら元担任団接待麻雀でも我慢の限度がありますよ、って言いたいんでしょ。でもですね、オッチャンが育ったティーキューシージューハッキっていう文化はですね、飲み会明けの徹マンでもまだガンガンビールを注文しながら、勝ち負けより(たとえば今この牌を何故切れるの的な)笑いを優先する文化だったからしょうがない。
 だって、「倍直じゃないと捲れない」って誰かが言ったら「いしいひさいち『倍直ん』」とかいう血痰ダジャレで笑ったり、神速リーチを前に赤ウーピン切って「日吉丸様の祟りじゃーっ!」とか叫んだり、硬直した場面で誰かが切った牌に対してすんげぇ裏声で「ポン~す~る~♪」って雀荘ど真ん中でポンジュースの歌歌ったり、ベタ降りしながら「耐えがたきを耐え~忍びがたきを~忍び~」って玉音放送のモノマネ始めたり、大物手を予感させるリーチが入った瞬間に安牌が危険牌を守る形で陣形汲んで「カテナチオ」とか遊び出したり、誰かが六萬切ったらローワン・アトキンソンに敬意を表してMr.ビーンのモノマネ始めたり、ってどう足掻いても真面目に徹宵するなんて人間には育ちっこないでしょ。そこを汲んでもらいたいもんだね全く(←理不尽に偉そうに出来るのは、勿論元担当教員だからです)。

 志村けんって、自分のコント番組でMr.ビーンのコントをそのままやってましたよねぇ。誰か知りません?

 で、ボロゾウキンのように汚れきって迎えたご来光、ホテル帰還。シャワーを浴びて1時間ほど仮眠をとって、新宿座にて行われている「都築響一PRESENTS 新宿秘宝館」という特別展を観に行く。かつて「鳥羽SF秘宝館」にて展示されていたエロ蝋人形(宇宙人に征服された地球の人間が、強制的に人体改造され生殖を強要されるというストーリー)を堪能する。受付の美人のお姉さんに「撮影も可能です」と言われたので、とりあえず2メートル超の両性具有の女性(「ふたなり」なんて平成萌え文化をあざ笑うかのような戦後B級感、オツカル様の言葉を借りるならビーオブビーです)をぱしゃりしたんですけれども使い道がないよねこの写真。
 でもって、都築響一氏(会場にお出ででした)のコレクションの中でも異形度断トツなんじゃないかという、某世界的蝋人形師の手に成る男性・女性の性器を(体毛レベルで)忠実に再現した作品群。ここだけは撮影禁止だったんですけれども、あまりのリアルにこっちの方を撮影したいもんだったですよ(持ってるだけで何らか罪名がつきそうですけど)。

 新宿古書市は今日も大きな収穫はなし(小さな収穫は数え切れないほどあります)。数年前に、糞尿博士・中村浩の1947年の本「愚教師日記」が飛びこんできた時みたいな新鮮な出会い、ないかなぁ。

 上京恒例55回生Tくんとは、東武練馬の居酒屋で一次会、池袋に移動して二次会。いっつも会いすぎてて何の話してるのかも分かんなくなるっていうね。彼が高3で東大2次試験の受験直前、私が赴任3年目の終わり、って時期に職員室世間話で初対面した瞬間ね、もう「友達!」って感じだったもんね。
 就職以降のF校卒業生の中で、F校卒業生を抜きにした友達って、このTくんだけですね。例えば私のTwitter鍵アカウントは一緒に酒飲んだことのある(←ここ必須)卒業生にも鍵をお渡ししてるんですけれども、こちらがその卒業生をフォローすることはないし、アカウントを観ることも皆無なんですね(私宛のTweetは別ですけど)。でも、Tくんのだけはこっちからフォローリクエストして強引に見させてもらってます。そんな感じ。
 どこで気が合うんだろうかねぇ。酒が強いだけだったらいっぱいいるんですけどねぇ。

2012年12月27日 (木)

あなたと歌おう

 京王線明大前に10時過ぎ集合という、大学時代のオツカル様なら絶対に1~2時間は遅刻する待ち合わせに、ほぼきっかりやってくるようになった社会人のオツカル様。でも、昨日は飲み過ぎて吐き倒したらしい。私もちょっと残ってるかなぁ(一軒目の蕎麦屋は大したことない店でもう行かない。酔ったのは二軒目の居酒屋で結構飲んだからかな)。
 電車一本でピューロ駅に着くんですけれども、その間オツカル様に映像を紹介された何かのテレビ番組、小梅太夫のネタを観て笑ったら芸能界を即引退するっていう主旨。有吉の「っていうかエンタで笑ったことがない」っていう発言以外、番組そのものに面白い部分は(約半年後の今振り返ってみたら)そんなに無かったような気がするんですけれども、オツカル様のプレゼンが面白いから。

 さて、夢の町ピューロランド。駅からランドまでの舗装道路がもうサンリオに浸食されていて、ランドと逆方向の町の無機質近代っぷりとの対比が笑ける。サンリオといったらキティとキキララとター坊とけろっぴくらいしか思い浮かばない32歳独身おっさん、ジュエルペットとやらが大好きなオツカル様に誘導されつつ全天候対応ドーム型施設にインシテミル。中ではキティだらけのショーが幾つも行われているそうで。
 パスポートと地図とを持ってインシテミタドーム内、これでもかのメルヘンお飾りにはしゃぐお子(小皇帝)に大人が傅く家族連れ家族連れ家族連れ、ラブラブゲイカポーに見えそうな男二人連れなんざ私たちを除けば一組だっていやしねぇ。

 私たちは傅くべき幼児を連れておらず、あくまで私たち自身がこのアトラクション(乗り物ではなくショーやレビューやパレードを観賞するという趣向)にどっぷり身を浸すのが目的だということで。
 先ずは、舞台「パワーザキティ」。キティがイチゴマンに変身し、人類滅亡を企むネオブラック団に戦いを挑むというストーリー。はい、素人さんには何が何だか分かりませんよね、シュールで。私も、キティはメスだとばかり思っていたので、イチゴ「マン」言われた瞬間に思考がフリーズし、ただただ巨悪と闘うイチゴマンのアクションを呆然と眺めるばかりでした。あ、そうそう、ダークグレープマンっていう敵キャラみたいな名前の味方キャラがいて、キティことイチゴマンはダークグレープマンにホの字組で、マンがマンに惚れとるてリアルゲイじゃないのかとかそういうことをファンシーの国で考えてはいけないのです。オツカル様は、ダークグレープマンの秘書であるハニーモモとの痴話喧嘩のくだりが冗長で脚本がだれているとの評を下しておりました。あ、そうそう。「みんな~、今よ! パワー・ザ・キティ! の掛け声を!」っていうのには流石に付き合わなかったよ(オツカル様でさえも)。

 次、昼食。普通のハンバーグをファンシーな価格でいただく。オツカル様はキティの顔を象った饅頭を2つ購入し、私にも1つ下さいました。物凄い残酷なことをしている気分になりながら、三口で食べました。

 で、パレード。30分のキラキラパレード。ただ単にサンリオキャラが練り歩いたり手を振ったりするだけのもんかと思ってたら、夢オチながらきちんとしたストーリーはあるわ、歌に音楽にダンスに凝りまくってるわ(大江千里とKABA.ちゃんが噛んでるらしい)、主役のキティちゃんは空からゴンドラで登場するわ、中国の雑伎団の人は出てきてアクロバットを披露するわ、30分間目を離すところなしのクオリティで、これは素直に面白かったと思う。終了後も、テーマ曲の「ピューロ~♪ ピューロ~♪」ってのが暫く耳から離れずかつ口から漏れ出る状態。

 そんでもって、舞台は、キティ版「オズの魔法使い」。演出が小池修一郎で、オズの声が市村正規で、舞台が終わった後は大階段でキャラクターレビュー。要するにここは宝塚なのです。本家を観たことはないですけれども、おぉ、これって本当に宝塚だよね? と隣のオツカル様を見たら完全に寝てましたけど。

 で、最後に「ジュエルペット きら☆デコッ! ミュージカル ~めざせ! No.1アイドル」とやら。凄くかわいい女の子二人と着ぐるみのバケモン4匹がアイドル目指してオーディションを受けるという設定の小芝居。

 やっぱりネズミーほどの完璧さは無かったけれども(至る所に綻びはあったけれども)、出し物4つ観て32歳独身おっさんがそこそこ満足できたってことはかなりクオリティの高い施設だ、ってことですよねぇ。いや~、やっぱり経験してみるもんだわ。

 さて、渋谷に戻って「パセラ」でオツカル様とカラオケに。素面のカラオケは珍しいですが、(オツカル様の)選曲が濃いので面白い。一挙公開。

 オ①ユリーカ(スキマスイッチ)
 池①シンデレラ(ANATAKIKOU)
 最初はえらくメジャーキャッチーな所を持ってきたオツカル様(「宇宙兄弟」の主題歌だそう)、「今年の歌だから」と仰られてもこれに張り合う「今年の歌」を私は持っていない。今年買ったシングルって、ユーミンとサカナクションだけだし(多分。そしてサカナクション「夜の踊り子」はあまり好きじゃないし)。というわけで、普通に好きなバンドの5年ほど昔の曲を。
 オ②DT捨てる(ゴールデンボンバー)
 池②EARLY IN THE MORNING(桑田佳佑)
 またまたオツカル様が新しいところを持ってくる。これはしかし要するに「ヤらせて!」って言ってる歌なわけですよね、ということでユーミン「天国のドア」にしようかと思ったけれども、もう少し新しくて露骨な桑田さんを。
 オ③神話(爆風スランプ)
 池③季節の中で(松山千春)
 「何で(この曲)?」って聞かれて「そんなもんハゲつながりに決まっとるやろ!」って答えたら笑ってもらえたので十分。原キーで歌うときついね。
 オ④星を食べる(たま)
 池④星のフラメンコ(西郷輝彦)
 ちびまる子ちゃん映画版(「わたしの好きな歌」)で使われたたまの曲、オツカル様十八番の聴く人をもやっとさせる不思議な進行の曲。それを受けた私は懐メロで「星」の西郷輝彦を。
 オ⑤ボヘミアン(CHAGE&ASKA)
 池⑤オリエンタル・ヴォイス(中島みゆき)
 キーが高くて歌い難そうなオツカル様(オツカル様は声量もあるしキーも高いしかなり歌がうまい)、「ボヘミアンは喉も潰すし肋骨も折る」って台詞に爆笑。私は「ポプコンつながり」で中島みゆきさんの最新曲。
 オ⑥Shake hip!(米米クラブ)
 池⑥真夏の夜の夢(松任谷由実)
 90年代前半のメジャーどころ盛り上げ曲。私は「SHOW劇クリップ」っていうので予約したんですけれども、何かやたら意匠を施しすぎて読みにくいことこの上ない形で歌詞が表示されてました。二度とこのシステムは使いませんが、今回の曲に関しては当然歌詞は丸暗記できているので問題なし。「き~ら(き~ら)き~ら(き~ら)思い出が」のバックコーラスをオツカル様がやったのに吹き出す。
 オ⑦Future's Memories(ガーデンズ)
 池⑦ガラスのメモリーズ(TUBE)
 私、オツカル様の歌、まったく知りませんでした。伊秩さんプロデュースの97年の曲ということで、高2の私がユーミン・中島みゆき・矢野顕子ば~っかり聴いてた頃ね。でもって、知らんもんだから絡めようもなく、単なる「メモリーズ」つながりで歌ったこともない歌を選んでみました。オツカル様と「松山千春はTUBE前田は歌が巧いと(珍しく)ほめていた」というエピソードを共有しており、それで大いに盛り上がる。とりあえず、この2曲と円谷優子「CONFUSED MEMORIES」で90年代の3大「メモリーズ」は決まりということで。
 オ⑧岬(ロンドンブーツ1号2号)
 池⑧リキュールの恋人(清水ミチコ)
 お笑い芸人の曲ですが、前者は真島さんの手になる純粋なロック(デビュー曲でしたっけ?)、後者はユーミンのパロディであるコミックソング。この後オツカル様がしばし休憩なさるということで、そのまま私は続けて「ハイヌミカゼ(元ちとせ)」を入れて原キーで歌うごっこをしてみました。こぶしのまわし方は、清水ミチコさんがライブで教えてくださった通りに実践。
 オ⑨初音ミクの消失(cosMo@暴走P)
 池⑨モノクロトーキョー(サカナクション)
 「きみの職場の学校の生徒たちって、こんな曲で喜んだりするんだよ」って言われてふ~んそうなのか~って思う以前に、オツカル様、あんたの早口言葉すごすぎるよ。「人間業じゃないじゃん」って言ったら、「だからボーカロイド用の曲だから」って言われ。棲み分けはできていましょうから、サカナクション(みたいなバンド)で喜ぶ人ももちろんいっぱいいるんですよ。
 オ⑩今夜はブギー・バック(スチャダラパーfeaturing小沢健二)
 池⑩モナムール東京(ピチカート・ファイブ)
 メジャーな曲ですが、オツカル様はシングルB面「smooth rap」バージョンを選択して矜持。私は、渋谷系ならこの人たちかなぁ、と。「渋谷系の歌手って、歌が巧いかどうか分かんない人ばっかりだよね」「そりゃ、そんな曲だから」「あ、でも、田島貴男は巧いか」
 オ⑪STARS(ORIGINAL LOVE)
 池⑪クレイジー・ラブ(スターダスト・レビュー)
 って話の流れで、オツカル様が選んだのはまた田島さんの曲の中でももやっと感の高いやつ。途中、ちょいちょい物まねを挟んでくるのに「(貴男を)入れるな」とイチイチツッコんで二人で笑う。そして、そんな遊びをしながらも「STAR」「LOVE」両方に絡めたスタレビの曲を持ってきたことをオツカル様にほめていただく。
 オ⑫未来の僕らへ(藤澤ノリマサ)
 池⑫夕立(井上陽水)
 「藤澤ノリマサってわかる?」「クラシックっぽくポップスを歌う人でしょ?」「そうそう、要するに『途中から面白くなる人』」「すんごい言い様だね」 で、笑ってたら、途中からクラシック発声になって本当に面白くなった! オツカル様すげぇ! 「こんなん、勝てるわけないじゃんか!」「ワンアンドオンリーすぎるでしょ?」「これに対抗しようと思ったら、エキセントリック・オペラくらいしかないね」 で、対抗曲を探しあぐねる私にオツカル様が「夕立」をリクエスト。「きみ、ほんとに僕の『夕立』聴きたがるよね」「自分でも歌ってみるんだけどねぇ、どうもしっくり来ない。やっぱり本家じゃないと」「本家は陽水やろ。ってか、僕、きみと行くとき以外こんな歌歌ったことないからね」 で、この曲で〆。

 オツカル様と別れて、56回生と飲み会。NくんとYくんはもう定例のようになりつつあるな。Yくんの方は教育関係のお仕事に就かれるということでいつか仕事の話も出来るようになるのかなぁ。
 で、定例のように徹マンに流れ込むわけですけれども、これは明日の話。

2012年12月26日 (水)

ピューロ ピューロ

 5時に目が覚めて、ベッドでダラダラと読書。入浴後、池袋にあるいちばん好きなネカフェで遊んで(日記を数日分書いて)、開店と同時に池袋ジュンク堂に飛びこむ。
 ジュンク堂では、最初に地下一階に行き新刊の漫画を買い込み(この時点で籠の3分の1程度が埋まります)、エレベーターで一気に最上階に上ったら、後は興味のある階を覗きながら(興味のない階を除きながら)1階レジまで降りていくだけ。2時間程度のお散歩で、レジではコーヒーチケットを2枚貰いました。旅行中に読む分と自宅に宅配してもらう分に分けて、サービスカウンターで宅配手続き(勿論、郵送代はタダです)。4階の喫茶店で(タダで)2時間ほどコーヒー読書。
 渋谷に移動して、タワレコをゆっくりと覗く(今日はあんまり収穫がなかった)。タワレコを出る時点で16時30分。またまた喫茶店で本を読んだり音楽を聴いたりしながら時間を潰したら、夜はTQCのみんなと飲み会。いつものメンバーでいつもの話で、11月頭の30パで顔を合わせてるから久しぶり感もなく、たら~っとした幸せを噛みしめる。

 で、明日オツカル様と遊びに行く的なことになったんですけれども。
オ「ねぇねぇ、明日、サンリオピューロランドに行かない?」
私「……」
オ「行かない?」
私「……僕ら、32歳だよ?」
オ「行かない?」
私「32歳の男二人が仲良くサンリオピューロランドに出かけるっつーのはそこら中のご家族連れに向かって僕たちオッサンだけどファンシー大好きラブラブゲイカポーみたいなありもしないメッセージをまき散らしながら歩くという意味じゃないのんか、ああん?」
オ「いや、それが意外とそうならない。子ども達をお母さんに預けて適当に遊ばせて自分は暇してるっていうお父さんに見える」
私「……あぁ、僕らもうそういう歳なのかぁ」
オ「行かない?」
 行くんですけどね。

2012年12月25日 (火)

あわてて 追いかけても 手をのばしても

 東京旅行の朝、急遽学校にやり残した仕事のあることに気づき、タクシーで慌てて職員室、5分で仕事を片付け、タクシーでJR駅へ。K市から博多までの新幹線は予定していたのに乗れず1本後に。予約した博多-品川間の「のぞみ早得きっぷ」の窓口発行を含めて乗り換え5分。これはもう駄目だ34000円がパァ、と半ば諦めモードで、博多までの新幹線内で車掌さんに縋ると……「4号車と5号車の間に立って乗って下さい、電車を降りたら階段直進、窓口まで1分です!」って。博多発の予約新幹線、発車30秒前に滑り込めました。これだから電車がいいんですよねぇ(30分前に来いとか飛行機何様だっつーの)。

 さて、ちょっとした計算外は、今回の上京は長めの5泊6日にして途中一日休肝日(鯨飲飲み会じゃなくてほどほど独り酒)、と計画してたその休肝日がなぜか初日の今日になってしまったということ。
 池袋北口に宿を取り、ホテルから最も近い居酒屋に入ったんですけれども良くも無く悪くも無くの店で微妙な就寝。ま、明日からが旅行っちゅうことで。

 いつものように、旅行中の読了本は最終日に書きます。

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